白老町は、町人口に占める65歳以上の町民の割合を示す高齢化率が2月末時点で46・8%と、道内有数の高齢者が多いまちとして知られている。一人暮らし世帯も多く、地域福祉や防災など多くの分野で解決すべき課題が山積している。
一方、取材などで接するお年寄りたちの多くは、とても明るく笑顔が多い印象だ。スマートフォン(スマホ)の基本操作などを学ぶシニア向けの講座では、さらさらと使いこなしてみせる人もいて、頼もしく感じる。
2026年ごろまでに3G回線サービスが終了し、いわゆるガラケーも今後スマホに変わってゆくことになるが、今やポケットやかばんに携帯電話をしのばせる高齢者は少なくない。友人や家族など気心が知れた人の電話に出る際も「もっしー」と軽快に応対する。若者顔負けだ。
新年度がスタートを切った。人生100年時代と言うまでもなく、元気な笑顔を振りまく人生の先輩たちの春に、生きる勇気をもらっている。(半)