人工知能(AI)の進歩を実感する日々を過ごしている。先日、連載記事のタイトルを考える際、取材先の企業が催事を周知するキャッチコピーにAIが出した案をヒントしたという話を思い出し、挑戦してみた。
AIはわずか数秒待つ間に複数案を出すだけでなく、「もっと短く」など、こちらの要望に合わせ、アイデアを練り直してきた。採用はしなかったが素地にはなり、これまで考案に要していた時間が大幅に減った。もはや、アイデア会議は不要な時代の到来のようにさえ感じた。
大学生だった頃、今後の仕事はAIに取って代わられる可能性があり、それを踏まえて職業選択をしなければいけない、と大学職員から教えられた。その言葉の重みが今になって分かる。
他社ではAIによる記事執筆も始まっているが、さまざまな場所に足を運んでいる記者にしか書けない記事もあるはずだ。市民の困り事、求めていることは何か、考えながら仕事をしたい。(高)