苫小牧市美術博物館は1月15日まで、企画展「あみゅー大博覧会」を開催している。1985年に苫小牧市博物館として開館以来集めてきた約14万点の資料の中から美術、歴史、考古、自然史の各分野の学芸員えりすぐりの約100点を並べている。学芸員が5回にわたり、展示品などについて紹介する。
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当館では1985(昭和60)年の開館から約40年間にわたって収集した、14万点を超える資料を収蔵庫に保管しています。展示などで皆さんにご覧いただいている資料は、これら膨大な資料のほんの一部でしかありません。
当館では、苫小牧市の特徴やその姿を明らかにすることを方針として、主に同市や周辺地域に関係する資料を収集しています。収集にはさまざまな方法がありますが、一番多いのが個人や団体からの「寄贈」です。寄贈の依頼があった場合、収集方針に沿うものか、すでにある資料と比較して必要かどうか、収蔵庫の空きスペースはあるかなどを基準に、学芸員が総合的に判断して受け入れを決めています。
収集した資料は、当館の地下にある収蔵庫に保管しており、美術、歴史、考古、自然史の各分野に部屋が分かれています。資料は温度や湿度が大きく変化するとダメージを受けるため温度と湿度を一定に保つことを心掛けています。このようにして収集、保管された資料は、学芸員によって展示や教育、研究などで活用され、市民の財産といえるものになっていくのです。
現在、開催している企画展「あみゅー大博覧2022」は、これまであまり展示されていない当館の知られざる資料や、資料の収集活動にスポットを当てた初めての企画展です。次回からは美術、歴史、考古、自然史の各分野の学芸員が、企画展で展示している資料をご紹介します。
(苫小牧市美術博物館学芸員 江崎逸郎)